歯の根元や付け根が痛いことがありますよね!
根っこの先にできものみたいなのができて歯肉がぷくっと腫れることもあります。
この症状は、歯の神経を取ってる歯や神経が死んでしまった歯に起こります。
(銀歯など、被せ物の歯によく起こります)
その理由をご説明しますね。
まず正式な名前は歯髄(しずい)と言います。
そして、歯髄の中には本当に神経も通ってるし、血管も通ってます。
からできています。
ですので、むし歯などで神経を取った歯というのは、歯の中から、神経だけでなく血管もなくなってるんです。 血管の中には白血球などの免疫細胞があり、ばい菌をやっつけています。
ところが、歯髄を抜いてしまうと、歯の中から免疫細胞がいなくなり、その影響で歯の中にばい菌が侵入して来てもやっつけることができずに、感染しやすくなって炎症を起こしてしまう可能性があるので注意が必要です。
そうやって歯の内部に起こった炎症は根っこの先っぽから骨の中へと進行して行きます。
ここで、もう一度下図をご覧ください。
神経の周りには、歯根膜という組織や歯槽骨という骨があります。
炎症は、根っこの先っぽから歯根膜へと進んで行き、さらに歯槽骨まで拡がってしまいます。 そうなることによって、神経を抜いた歯に痛みを感じるということが起こります。
歯根膜や歯槽骨が炎症を起こしてしまえば、当然その歯は痛みを感じます。歯の神経を抜いた歯でも、同じです。
この炎症の正式名称は「根尖性歯周炎」と言います。
この炎症は早めに歯医者での治療が必要です。
理由は、
@炎症が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと抜歯しないといけなくなること、
Bばい菌が血管を通じて全身にまわってしまうからです。
歯の根っこの先にたまってる膿を出したり、根っこの内部を清掃して消毒して、ばい菌を除去する処置をします。
細菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
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