私どもはクローバー歯科クリニックと申します
大阪・兵庫で16か所に医院がございます
ある日突然赤ちゃんのお口に、小さな歯が見えてくると、成長が感じられて嬉しいですよね。
ただ、大人の歯(永久歯)と比べて、とても小さな赤ちゃんの歯(乳歯)は、心配事やお悩みもあるでしょう。
こんな心配事や
お悩みありませんか?
このような赤ちゃんの歯、
いわゆる乳歯の心配事やお悩みについて、
詳しくご説明いたします。
赤ちゃんの歯が生える
時期・順番・生え方について
赤ちゃんの歯が
生える時期はいつ?
赤ちゃんの歯の生え始める年齢は、おおよそ生後6ヶ月〜8ヶ月位です。
赤ちゃんの歯が生える前兆として、歯茎がムズムズするので「よだれが増える」「手や服を噛む」「夜泣き」というものがありますね。
歯の生え始めに
注意することは?
赤ちゃんに歯が生えると注意することは、歯磨きです。
生後5〜6ヶ月位になると、歯の生え始めるタイミングと離乳食を始めるタイミングが重なりますよね。
歯の表面に食べかすが残り、それが付着した状態のままですと、虫歯の原因になります。
赤ちゃんの歯磨きはこちら
放っておくと歯を削ったり、神経を取ったり、金属を被せる処置を行ったりしないといけなくなります。
赤ちゃんの歯が
生えてこない
「10ヶ月になったけどまだ歯が生えない」と赤ちゃんのお口を見て心配されるお母さんもおられます。
歯が生えるのが遅い赤ちゃんもいるので、個人差の範囲と捉え、様子を見守ってくださいね。
1才を過ぎても歯が生えてこない場合を乳歯萌出遅延(にゅうしほうしゅつちえん)と言いますが、基本的に歯以外の身体や知育の成長に異常が無ければご心配はないです。
きわめて稀ですが、生まれつき歯が無い病気(外胚葉異形成)もありますので、ご心配な場合は、歯科医院で診てもらってくださいね。
赤ちゃんの歯の
生える順番、生え方
赤ちゃんの歯の順番として、まず下の真ん中の歯が生えるのが早いです。
その次に隣の歯、上の真ん中の歯、隣の歯と順に生えていきます。1歳頃になると、上下計4本が生えた隣に更に2本ずつ歯が生えてきます。
奥歯が生えて、犬歯が生えて、乳歯が20本全部揃うのは、2歳半を過ぎた頃だとお考え下さいね。
乳歯が生える順番をわかりやすくご説明します。
6〜8か月くらい
下の前歯が2本生えてくる
10か月くらい
上の前歯が2本生えてくる
1才くらい
さらに上下の前歯が2本ずつ生えてくる
1才半くらい
最初の奥歯が生えてくる
2才くらい
乳歯の糸切り歯が生えてくる
2才半くらい
一番奥の乳歯が生えてきます。
20本生えて完成です。
以上が乳歯の普通の生え方です。
乳歯は前から順番に
A・B・C・D・E
という名前がついています。
わかりやすい下の図をご覧ください。
数字の順番に生えてきます。
乳歯の生える順番(日本小児歯科学会)
赤ちゃんの
歯磨きについて
赤ちゃんの歯磨きは
いつから?やりかたは?
子供さんが6〜8か月くらいで、歯が生え始めたら、歯磨きを始めてください。
まずは、慣れることが大事なので、習慣づけることを目標にしてください。
嫌がられるようでしたら、ガーゼで拭いたりしてください。
その1 歯磨きデビュー
ぬるま湯で湿らせたガーゼを、お父さんやお母さんの指に巻き付け、赤ちゃんの歯や歯茎を、優しく拭いてあげるやりかたで磨きましょう。
赤ちゃんの歯磨きの為に毎回ガーゼを濡らして用意するのが大変という方には、歯磨きができるシートが売られていますよ。
子供さんが1才未満の場合は、抱っこして行ってください。
(1才から3才は、膝の上に乗せて行ってください。)
その2 歯磨きに慣れてきたら
ガーゼでの歯磨きに慣れてきたら、安全リングが付いた赤ちゃん用の歯ブラシを用意しましょう。自分で歯ブラシを持ってしまって喉の奥を突いたりしない為です。
ただ、大人が行う仕上げ磨き用の歯ブラシも要るので、2つ歯ブラシ必要です。
1才から3才は、膝の上に乗せて行ってください。
お母さんが口の中をみやすいですし、歯磨きしやすいです。
基本的な歯磨きの仕方
大人の歯磨きと基本的には似てて、原則はスクラッビング法というやり方です。
歯ブラシの持ち方はペングリップと言って、鉛筆を持つように握ります。
歯ブラシを歯に直角に当てます。
そして、比較的軽い力で、小刻み(5〜10mm範囲)に歯ブラシを動かします。これが基本です。
裏面もなるべく直角に当てて1本ずつ小刻みに磨きます。
歯の表面は以下の図のようにやりやすいです。
裏面もなるべく直角に当てて1本ずつ小刻みに磨きます。
前歯の歯磨きの仕方
前歯は、表側は歯ブラシを直角に当てて、小刻みに動かせば良いのですが、裏側は歯ブラシを縦にして書き出すように磨きます。
また、上の前歯には上唇小帯(じょうしんしょうたい)と言うヒダがありますので、そこは必ず指でよけてして下さい。
奥歯の歯磨きの仕方
奥歯も基本的に、歯の表面・裏面とも歯ブラシを直角に当てて小刻みに動かします。
ただ、噛み合わせの面は歯ブラシを縦にして、掻き出す(かきだす)ように磨きます。
(サンスター様出典)
歯と歯の間の歯磨きの仕方
歯と歯の間は大変虫歯になりやすい場所です。普通の歯ブラシでは汚れを落とすことは難しいです。
そこで、ご面倒と思われるかもしれませんが、歯と歯の間は糸ようじ(デンタルフロス)を使って下さい。
注意 年齢別に特に気を付けてみがく場所
1才くらい
上の前歯の、歯と歯の間、歯のつけ根をていねいに!
1〜3才くらい
特にかみ合わせの部分をていねいに!
4〜5才くらい
奥歯の歯と歯の間をていねいに!
赤ちゃんの
歯磨き粉はいつから?
うがいが出来ない赤ちゃんには、歯磨き粉はいらないです。
どうしても必要な場合は、少量の歯磨き粉を使用し、その後濡れたガーゼで歯磨き粉を拭き取るようにしましょう。
2歳位になり、ぶくぶくうがいが子供ひとりで出来るようになれば、歯磨き粉を使えます。
ただ、歯磨き粉は大人のものと違い、研磨剤や発泡剤を含まない甘い味で、体に優しい成分のものを選んでくださいね。
歯磨き剤を飲み込みにくくするために、子供さんが立ち上がった状態をキープできるようになったら、子供さんが立ったままの姿勢で、お母さんが子供さんの後ろに回って、子供さんの頭を、お母さんのお腹や腕で固定して歯磨きしてあげてください。そうすると、飲み込みにくくなります。
仕上げ磨きはいつまでやる?
仕上げ磨きはいつまですれば良いのか、迷われるお母さんも多いと思います。
仕上げ磨きは子供さんの健康を守るために絶対必要なことなので、基本的には長くしてあげた方が良いのは良いです。
個人差はありますが、目安としては、10才までしてあげるのが良いでしょう。
10才過ぎると、子供さんご自身でもできるようになります。
ただ、10才まで仕上げ磨きをするのが本当は良いのですが、なかなか難しいですよね。
その場合は、歯科医院へご相談ください。赤ちゃんの場合は虫歯確認を、少し大きい子ならば「ちゃんと磨けているか」子供が見てもわかる染め出しを行います。
ご心配なお母さんは、できたら第2大臼歯が生える12才までしてあげて下さい。
それにこしたことはありません。
▲第2大臼歯まで生えた様子
仕上げ磨きを子供さんが嫌がるとやりにくいですし、何より虫歯ができてしまったら嫌ですよね!
子供に嫌がられない仕上げ磨きの注意点をご説明します。
@歯磨き中に、何か歌を歌ったりとか、楽しい事とかを話しかける
A短い時間ですばやくする
B仕上げ磨きが終わったら、「良く頑張ったね!」とか褒める
C歯ブラシの磨き方が強かったり、歯ぐきをこすったりして痛い思いをさせないように、気を付ける
D子供さんが好きなキャラクターの歯ブラシや、好きな味の歯磨き粉を使って楽しくする
E歯磨きは、食後や寝る前がベストですが、もし子供さんの機嫌が悪い時があれば、その時は避ける
F子供さんとお母さんがお互いに磨き合いっこをする
赤ちゃんの虫歯治療
予防(フッ素・シーラント)
について
赤ちゃんは生まれた時は虫歯菌をもってないです。お父さん・お母さんなどからうつります。
スプーンや箸を共有したり、キスをしたりした時などに、虫歯菌が赤ちゃんのお口にうつってしまいます。
特に、虫歯菌の多い親御さんの場合はよりうつりやすくなります。
2歳半までに、虫歯菌がうつらなければ、その後はうつりにくくなります。
ただ、スキンシップも大事ですし、中々それをやめるのは難しいので、親御さんご自身が歯磨き等をしっかりして、ご自身のお口の中から、虫歯菌を減らすことが最も大事だと思います。
赤ちゃんの
虫歯治療はどうする?
赤ちゃんの歯が虫歯になってしまった場合、心配ですよね!どうすればいいのかわかりやすくご説明しますね!
赤ちゃんの虫歯は黒くなる場合もありますし、白い斑点のように見える時もあります。
赤ちゃんの虫歯治療の
基本方針
年齢が、2歳未満の場合は、重症を除き、虫歯の進行止めを塗って、歯磨き指導やフッ素塗布などの予防を行います。
2歳過ぎて、本人が無理なくできる場合は、具体的に治療しますが、無理はせず、予防処置をしながら4~5歳まで待ってから治療する場合もあります。
無理に治療するのは、子供さんを歯医者嫌いにさせたり、精神的にも良くない場合があります。
ただ、乳歯とはいえ、虫歯はいずれは治療しないといけないです。(進行止めが完全に効いた場合は別です)
●ここで、乳歯はどうせ生え変わるので虫歯の治療はしなくて良いとお考えのお母さんもおられますので、
乳歯の虫歯を治さないといけない理由からまずご説明します。
理由1
進行が速い!
歯の表面はエナメル質という成分からできていますが、乳歯はこのエナメル質が薄いんです。
虫歯はエナメル質からできて進んで行きます。その時に、エナメル質が薄いと当然、進行が早いわけです。
▲乳歯と永久歯のエナメル質の厚みの違い
また、乳歯のエナメル質は、永久歯のエナメル質よりも柔らかいので進行も早くなります。
歯はそもそも、生えてから、唾液の中のカルシウムと引っ付いて硬くなりますが、生えたばかりの乳歯はカルシウムと引っ付く期間が短いため柔らかいのです。
虫歯になってから、数か月で神経まで進んでしまうことがあります。
ただ、乳歯は痛みが出にくいという特徴があるので要注意です。
(子供さんは歯の神経の感覚の発達が少ない為)
理由2
広範囲に広がりやすい
乳歯は柔らかいため、広範囲に広がりやすいのですが、それだけではなく、注意が必要なのは、哺乳びんでジュースなどの甘い物を飲ませていると、短期間に広範囲に大きな虫歯ができることがあります。
理由3
永久歯の歯並びが悪くなる
乳歯が虫歯になると、ちゃんと噛めず、噛む力も弱くなります。
そうすると、アゴの発達も悪くなってしまい、永久歯が生えるスペースがなくなってしまって、ガタガタの歯並びになりやすいです。
また、乳歯が虫歯で欠けてしまうと、欠けた分だけ、永久歯の位置がずれてしまいます。多くの場合で、永久歯が欠けた分だけ前方に移動します。
そうすると、永久歯が込み合ってしまい、ガタガタの歯並びになってしまいます。
まして、虫歯で乳歯が抜けてしまったら、更に永久歯が大きくずれます。
また、歯並びが悪いことで性格も消極的になることもあり、精神面の発達にも良くないです。
理由4
十分に噛めないことで、
栄養も取りにくく成長に影響が出る
乳歯の虫歯が進行して痛みが出た場合はもちろんですが、虫歯で乳歯が欠けた場合でも、噛む能力が落ちます。
そうすると、大切な栄養の摂取が少なくなり、成長にも影響が出てしまいます。
また、噛みやすい箇所で噛もうとするため、変な噛み癖が付いたり、食べやすいものを食べようとするので偏食になる可能性もあります。
理由5
永久歯も虫歯になったり、
変色、変形したりする
乳歯が虫歯になって進行してしまうと、根っこの先に膿がたまってきます。
乳歯の下に控えてる永久歯もその膿を介して虫歯になってしまうことも多いです。
また、膿によって変色したり、膿を避けて生えようとして、凹凸のある永久歯になることもあります。
赤ちゃん(子供さん)の
虫歯の対処法
赤ちゃん(子供さん)の虫歯治療は大人と違います。
治療の基本方針はご説明しましたが、
実際に治療をするとなった時の
当院の虫歯の対処法をご説明します。
「むし歯のない子供さんをたくさん作ること」「二度とむし歯にならないようにすること」
これが最も大事なことだと考えています。
- クローバー歯科の
子供さんの治療に対する考え方
2. 上手に治療を受けられない子供さんに配慮
当院では、初診の方はまずカウンセラーが、子供さんの歯の状態、ご両親の希望、今までの歯科治療経験などを丁寧にお聞きし、できるだけご希望に応えるようしています。
子供さんが治療に対して怖がらないことが非常に大事ですので、様々な工夫をしています。TSD法を用いて治療を行っています。
TSD法
Tell チェアに座ったままで、これからどんなことを、どんな風にしてするのかを話す。そして使用する器具を実際子供さんに持ってもらう。そしてわかりやすい言葉に置きかえる。
バキューム⇒掃除機さん、エアー⇒風さん、むし歯を削る道具⇒シャワーさん、水⇒お水さん
Show 治療に入る前に、やって見せる。シャワーさんからお水さんだけ出す、掃除機さんでほっぺたを吸って笑わせてからお口の中に入れる、風さんもほっぺたに当ててくすぐらしてからお口の中に入れる、などです。
Do 鏡で見せながら実際に治療を行う。鏡を見せながら行うのは非常に効果があり、子供さんは恐怖心を非常に感じにくくなる。
これらのことをしながら、行うと子供さんは大体1回でできるようになります。
どうしてもできない場合は系統的脱感作と言って始めは簡単なこと、例えばブラッシングから行い、だんだんと治療に近づけていったりもします。徐々に慣らしていくわけです。
また、オペラント条件付けと言って、頑張って出来たところをすごく褒めてあげるなどして正の強化を行う方法も行います。
3. しっかり説明して納得してもらってから治療
子供さんはもちろんですがご両親にも
しっかり納得してもらってから治療に入ります。
インフォームドコンセント(説明と同意)を最重要視しています。
4. 再びむし歯にならないよう最大限努力
せっかく治療ができても、また別の歯がむし歯になったのではいけません。最も大事なことは一度治療が終わったら、二度と悪くならないことなんです。
歯は削ったりせず、何もさわらないのが最高の理想です。12才で永久歯が生えそろった時に1本もむし歯がない、そして歯並びもキレイということを当院では目標にしています。
その為に、お忙しいとは思いますが、定期健診にお越し頂ければと思います。
5. 歯並びを原因から治す将来のための矯正もしています
お子様の将来を考えた歯並び矯正もしています
歯並びが悪くなる原因をご存じですか?
原因は、口呼吸や舌の位置の不正により、お口が小さくなることです。
遺伝の要素もあるのですが、遺伝以外の原因の方がずっと大きいのです。
お口の悪いクセや呼吸の仕方、舌の位置、体の姿勢、生活習慣などの方が大きいです!!
これらを治すと、歯並びも良くなりますが、健康な成長につながり、大人になっても恩恵が大きいです。
これらのことを、大切に考えながら、慎重に治療をしていきます。
赤ちゃんの
虫歯の予防処置はどうする?
子供さんの虫歯に関しては、治療より予防の方がずっと大事です。理由は、いくら早期で発見して治したとしても歯を削らないといけないですし、頻繁に虫歯になるようでは、進行も防ぎきれないからです。
ここでは、効果的な3つの虫歯予防の方法をご説明しますね。
フッ素
フッ素の効果
-
@歯を強く硬くする
フッ素は、まだ構造が完成していない赤ちゃんの歯のエナメル質の中に取り込まれ、構造自体を変えて歯を強く硬くします。
-
A初期の虫歯を治す
初期の虫歯はフッ素を取り込ませることで、進行が止まり、再びエナメル質を硬くさせます。これを「再石灰化」と言います。初期虫歯の場合は、フッ素だけで改善することもあります。
-
B虫歯菌の働きを抑える
フッ素自体に抗菌作用があり、虫歯菌の働きを抑えて、虫歯菌が歯を溶かす酸を作るのを防ぎます。
-
C歯の表面をコーティングして
虫歯菌を寄せ付けない
フッ素を塗ってしばらくの間は、歯の表面をフッ素が覆っている為、虫歯菌が歯に付着しにくくなります。その為、フッ素塗布後はあまりうがいをせず、1~2時間食事も控えると更に虫歯予防効果が出ます。
当院の
フッ素塗布について
フッ素はいつから塗るの?
基本的には、歯が生えたらすぐに塗るのが良いです。生えたばかりの乳歯は柔らかくて、フッ素とか、唾液中のカルシウムを取り込んで固くなります。ただ、生えて絶対にすぐ塗らないといけないということではないです。遅くとも上下の前歯が生える頃には塗った方が良いです。
また、フッ素は歯を硬くして虫歯になりにくくさせてくれますが、絶対に虫歯にならないということではありませんので、仕上げ磨きをしっかりすることや、定期的にフッ素を塗ることが大事です。
当院では、フッ素をいつ塗るかについては、子供さんの状況をしっかりみてから判断していますのでご安心くださいね。
フッ素はいつまで塗るの?
フッ素が一番効果があるのは、歯の表面のエナメル質が柔らかい0歳から15歳くらいです。ただ、実際にエナメル質が完成するのは25歳と言われてますので、歯を硬く丈夫にするためには、25歳くらいまで塗った方が良いです。
また、フッ素には歯を硬くするだけでなく抗菌作用もありますので、当院では大人の方の定期検診の際も塗っています。
フッ素塗布の頻度は?
3か月に一回くらいが良いです。
理由は、赤ちゃんの歯は柔らかい為、何度も塗らないといけない事と、虫歯になりやすいので、その予防の為の虫歯チェックや歯磨きチェックの定期検診が必要なので、そのタイミングに合わせる為です。
フッ素塗布の料金は?保険は効くの?
本来、フッ素塗布は予防診療と言われ、保険が効きませんでした。歯科に限らず一般的にそうです。ただ、私どもの医院は、「かかりつけ機能強化型歯科医院」という、全国でも16%しかいない医院に選ばれましたので、保険治療でフッ素塗布をすることができます。
赤ちゃんの医療費は自治体によって違いますが、1回の治療が0円〜500円ですので、フッ素塗布はその範囲で行うことができます。また、保険診療なので医療費控除の対象にもなります。
フッ素塗布
Q&A
Q. フッ素は危険じゃないの?身体に悪くない?
フッ素は元々、土の中や海の中にありますし、食べ物にも含まれています。歯科医院で塗布するフッ素は9000ppmという高濃度ですが、歯科医院の管理下で行うので全く問題はありません。
また、市販の歯磨き粉等には、フッ素が含まれているものがありますが、それは厚労省が認可した濃度ですので全くご心配はありません。
一般的に、フッ素が危険と言われるのは、例えば市販のフッ素洗口液を誤って飲んでしまった時のことを大げさに言ってると思います。市販のフッ素洗口液の濃度は低いため、もし飲んで中毒を起こすとしたら、ボトル1本の200cc以上を飲まないといけません。実際にそんなことは考えにくいです。
Q. フッ素入りの歯磨きは使った方が良いの?
使った方が良いのですが、赤ちゃんが2歳くらいになり、ぶくぶくうがいができるようになってからで大丈夫です。歯科医院では、赤ちゃんに高濃度のフッ素を塗って、ご自宅では2歳以降くらいに比較的低濃度のフッ素入りの歯磨き粉で歯磨きしますと、より効果的に赤ちゃんを虫歯から守ることができます。食後や、寝る前が特に効果的です。
Q. フッ素洗口とか、フッ素スプレーはした方が良いの?
フッ素洗口は赤ちゃんは難しいのでまだできないです。4〜5歳くらいになってからは慎重に行います。レノビーゴなどのフッ素スプレーは歯が生えたばっかりの赤ちゃんにもおすすめです。
Aシーラント
子供さんの虫歯ができやすい場所の第1位は、歯の噛み合わせの面の溝です。
第2位は歯と歯の間です。
その第1位の場所の噛み合わせの面の溝を、あらかじめ樹脂で埋めるのがシーラントと言います。
▲溝の白く見える部分がシーラント
シーラントをすると、物理的に溝が消失しますので、溝に食べかすがたまりにくくなり、溝の虫歯の発生を抑えてくれます。
また、当院のシーラントにはフッ素も含んでいますので、更に虫歯予防効果が高いです。
シーラントは歯に全く害がないので、是非是非されてくださいね!
ただ、シーラントの効果は、永久的ではなく、1〜2年程度で取れることもありますので、その都度確実にしてあげることも大事です。
B虫歯の進行止めを塗る
子供さんに虫歯ができてしまった場合、当然削って治療することが多いのですが、削らなくて良い場合とか、子供さんが号泣して削れない場合に、虫歯の進行止めを塗ることがよくあります。それぞれご説明します。
1)虫歯を削らなくて良い場合
虫歯は大きさによって分類されてます。C1〜C4まで(下記の図のように)
初期の一番小さい虫歯をC1と言います。また、虫歯になりそうな歯はCO(シーオー)と言います。
▲CO(シーオー)という、虫歯になりそうな歯
C1やCOのような小さい虫歯は、無理に削らなくても進行止めの薬を塗っておけば、高い確率で虫歯の進行が抑えられます。
ただ、100%進行を抑えることができる訳ではない為、定期的な検診が必要にはなります(定期検診では、虫歯のチェックとフッ素塗布、歯磨き指導などをします)。
2)子供さんが号泣したり、怖がって削れない場合
子供さんの年令が低かったり、すごく怖がりだったり、号泣して治療できない場合があります。
そういう時は、治療の練習をして徐々に慣らしていって、慣れてから治療に入るのですが、進行止めを塗る場合もよくあります。進行止めは効果が高いからです。
もちろん、100%進行を抑えることができる訳ではない為、定期的な検診が必要にはなります(定期検診では、虫歯のチェックとフッ素塗布、歯磨き指導などをします)。
当院で使ってる進行止め
当院では、サホライドと言う名前の進行止めを使っています。成分はフッ化ジアミン銀と言って、要するに、フッ素と銀です。
メリットは、
@削らなくて良い
A治療がすぐ終わる
B治療費が安い
C効果が比較的高い
などです。
虫歯の進行の抑制効果
▲乳歯のエナメル質から象牙質への虫歯の進行の抑制率
デメリットは、
@塗った部分が黒くなる
A100%虫歯の進行を抑えるわけではない
などです。
▲サホライドを塗って黒くなった様子
注意
フッ素やシーラント、進行止めはあくまで予防の一環です。虫歯を防ぐのは日々の歯磨きなので、歯はしっかりと磨きましょう。
赤ちゃんの歯並びについて
赤ちゃんの歯が全て生え揃うと、新たに歯並びのお悩みが増える事があります。
「斜めに生えている歯がある」「2歳を過ぎてから受け口気味だ」など、気になる事があれば、赤ちゃんや子供を多く診療している歯科へご相談ください。
乳歯だからと放っておくと、永久歯の生え方に影響を及ぼす場合があります。
特に、受け口(反対咬合)は3歳位から治療を始めると、大人になってから矯正治療を行うよりもずっと効果的です。
あごの発達をコントロールするのでお顔のバランスが整い、より良い印象になります。
そのような事も踏まえて、経験豊富な歯科医師がいる歯科医院へご相談くださいね。
ここで症状別に詳しくご説明しますね。
乳歯が反対咬合(受け口)の場合
この場合に治療を始めるべきかどうかの、判断基準をご説明します。日本矯正歯科学会によりますと、
乳歯の時に反対咬合で、永久歯になって自然に治る確率は6%、
永久歯に生え変わっても反対咬合の確率は94%ということです。
また、遺伝による場合は自然には治りません。
つまり、反対咬合はまずは治療した方が良いのです。
治療の開始時期は、できたら3才からが理想です。遅くても7才までにした方が良いです。
具体的な治し方はこちら
乳歯がぎっちりですき間がない場合
▲乳歯と乳歯の間にすき間がない様子
乳歯にすき間が無い場合は残念ながら、永久歯が生えてきた時に重なって生えてしまう乱ぐい歯(ガタガタ歯)になってしまいます。
なぜなら、理由は簡単です。乳歯より永久歯の方が大きいために、アゴの骨の中に永久歯が並びきれなくて重なってしまうからです。
乳歯は空隙歯列弓といって、すき間があいて生えてるのが良いのです。
上図のように、乳歯の歯と歯の間がすいていると、永久歯が重ならずに生えて来れます。
乳歯が過蓋咬合
(オーバーバイト。噛み合わせが深いこと)
▲乳歯が過蓋咬合の子供さん
▲乳歯の時に過蓋咬合で、
そのまま永久歯に移行した様子
原因
遺伝的なもの
● 下アゴの成長が足りない
→ 下アゴが後ろに下がる
● 上アゴの成長が大きい
→ 上アゴが前に成長し過ぎて上アゴの前歯が伸びる
● 奥歯の高さが低くくて、噛み合わせが低くなる
● 遺伝的に前歯が過剰に伸びてる
後天的なもの
● 乳歯の奥歯が虫歯などで抜けてそのままにしてると、噛み合わせが低くなる
● 乳歯の奥歯が虫歯などで抜けた場合に、残りの奥歯に強い負担がかかり、奥歯が沈み込んだり、十分に伸び切らなかった場合
● 下くちびるを噛んだり、吸ったりすると、下アゴが後ろに下がり、上アゴの前歯が伸びてくる
● 頬杖(ほおづえ)をついた場合、下アゴが下がることがある
対処法・治療法
●下アゴを前に移動させる装置を使う
▲マウスピース型の矯正装置
▲床タイプの矯正装置
▲斜面板という取り外し式の矯正装置
●乳歯の虫歯を確実に治療し、噛み合わせを確保する
▲優しい歯科医師が治療します
●下くちびるを噛んだり、吸ったり、頬杖をついたりするクセなどを治す
子供さんの矯正が得意な医院はこちら
1
お子さんが泣かないように
痛みの少ない治療を心がけています
当院では麻酔をする際に痛みを感じる痛点を避けたり、麻酔薬を体温と同じくらいに温めてゆっくり注射することで痛みを感じにくくしています。
どのような治療においても痛みが出ないように細心の注意を払い、痛みを感じにくいように治療を行います。
2
お子さんの立場になって治療を行います
親御さんはお子さんの歯について悩んでおられたり、治療について不安を感じておられると思います。当院では治療前に患者様からしっかりお話をお伺いし、ご希望に沿った治療プランや治療内容をわかりやすくご説明します。
また通院回数がなるべく少なくなる治療を心掛けています。
3
お子さんの成長に合わせた歯並び治療をしています
お子さんは成長の途中なので成長を利用して骨格や歯並びを治すこともできますし、小さい頃からの虫歯や歯周病の予防習慣をつけることがすごく大事になります。
4
虫歯予防・歯周病予防に力を入れています
虫歯は削ったら治るというものではなく、削ると歯を痛めますので、ならないことが1番大事です。
小さい頃から虫歯を予防し、12才になって大人の歯に全部生え変わった時に虫歯が1本もないことを達成することは決して難しくありません。
5
インフォームドコンセント(説明と同意)を重要視している
もちろんお子さんにもわかりやすく楽しく歯の治療の説明もいたしますが、親御さんにも十分治療のご説明をし、納得をいただいてからお子さんの治療をいたしますので安心していただけます。
6
お子さんも来やすいよう夜8:00まで診療しています
学校や塾が終わった後でもお子さんが来院しやすいように夜8:00まで診療しています。
7
通いやすいクリニック
梅田院・なんば院・心斎橋院・天王寺院・豊中院・高槻院・茨木院・三宮院・西宮院は各駅からのアクセスが便利で大変通いやすいです。吹田院・豊中院は駐車場が多数あり、お車でも通いやすい医院です。
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