歯が浮くってどんな感じ?
歯は痛くないけど、浮いた感じがするということがあります。それは、どういう状態かご説明します。
歯と骨の間には歯根膜という組織があって、骨からハンモックで歯がぶら下がってる感じになっていて、歯と骨の間のクッションの役目をしています。
歯に強い力がかかってしまって歯根膜に負担をかけたり、歯根膜が血行障害を起こしたり、菌に感染したりした時などに、歯根膜が腫れあがり、実際には少しですが、歯や歯茎を持ち上げてしまってるのです。
歯が浮いて痛い4つの大きな原因
神経の無い歯は免疫がないために、ばい菌が感染しやすいです。
ばい菌が感染すると、歯の根っこの先に炎症が進んでいき、そこから歯根膜に炎症が拡がって歯根膜炎を起こし、歯が浮いた感じが起こる場合があります。
この場合の対処法としては、根っこの先に溜まった膿を出したり、根っこの内部を掃除して消毒して、ばい菌の除去を行います。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
この手の感染は進行する前に早めに治療をされてください。
理由は、
@感染が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと歯を抜かないといけなくなること、
Bばい菌が血管に入ると血液と共に全身にまわってしまうからです。
歯周病になると、ばい菌によって歯ぐきが腫れてきたり、出血したり、膿が出たりします。歯ぐきが腫れると、歯を浮き上がらせてしまうのです。
歯周病はかなり進行するまで自覚症状が出にくい病気です。この場合は既に様々な症状が出ていますので、至急歯周病の治療をする必要があります。
歯と骨の間には歯根膜というクッションがあるのですが、歯ぎしりや食いしばりのように歯に強い力が加わり、その力が歯を揺さぶると、歯根膜が引っ張られてしまい、歯が浮くように感じることがあります。また、歯ぎしりや食いしばりは歯のエナメル質にもダメージを与えます。
歯ぎしりがひどい場合は、マウスピースを作ります。
マウスピースによって、歯に直接かかる力を抑えたり、分散したりでき、歯根膜に与える力を減らしていきます。
食いしばりの場合は、自分でしっかり意識して食いしばりをしないようにすることが大切です。
歯ぎしりや食いしばりは顎関節症の原因にもなります。口を開けたり、何かを食べたときにあごが痛んだり、違和感が強い場合は、必ず歯医者を受診して診察を受けるようにしましょう。
ストレスや疲労を感じた時は、身体の免疫細胞の力が落ちます。そうすると、歯根膜周辺にいたばい菌が暴れだし、歯根膜に炎症を拡げてしまいます。
また、ストレス、疲労は血流やリンパの流れも悪くします。血流やリンパの流れが悪くなると、歯が浮く感じがするだけでなく、頭痛、肩こり、倦怠感など体のあちこちに症状が出ることも多いです。
特に歯が弱い方は、ストレス疲労が歯が浮くという症状になって表れやすいです。
何よりも、ストレスを取り除き、ストレスを受け続けることないようにすることが大事です。
ストレスは万病の元でもあり、大きな病気に繋がることがありますので、ストレスが大きくなりすぎる前に適度な気分転換を心がけるようにしましょう。
また、疲労に関しては、過度なお仕事や飲酒、徹夜は避け、疲れたらすぐ寝るなどの対策を取ってください。
また、全身の血行を良くするため、適度な運動やストレッチも有効です。
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