歯痛で熱が出ることはあります。
そもそも熱が出るというのは、身体に入ってきたばい菌やウィルスをやっつけるために熱がでるわけです。
なので、歯痛による炎症等で発熱することはもちろんあります。
そして、歯痛で熱が出る場合というのは症状が重い場合ですので、原因を放置すると症状が悪化する可能性があります。症状を丁寧に診断して原因を確定し、直ちに受診していただくことが必要になります。
ただ、歯痛が原因で熱が出る反面、熱が出たせいで歯が痛むこともありますので、そこの診断も重要になります。
次に歯痛で熱が出る原因を具体的にご説明します。
⇒原因は4つ考えられます
風邪などの病気で熱がある時に、大きな虫歯があった場合、熱によって歯の神経の血流が良くなって神経に通ってる血管の内圧が上がります。
内圧が上がると歯の神経を圧迫して歯が痛むことがあります。つまり、風邪の熱が原因で虫歯の痛みが引き起こされるということがあります。
▲ 大きな虫歯
大きな虫歯は自然には治りませんので歯医者での治療が必要です。歯に麻酔をしてから、虫歯を完全に取り除き、そこに詰め物をします。 詰め方は大きく2種類あります。
@歯型を取ってから技工士さんが詰め物(インレー)を作ってそれを入れる場合
A虫歯を削り取ったらすぐにその場でレジンと呼ばれるプラスチックの樹脂を詰める場合
詰め物の種類自体はたくさんありますので、歯科医院でお聞きくださいね。
虫歯が大きくなって歯の神経まで行ってしまうと、神経が死んでしまうことがあります。
そして、死んだ神経は腐ってしまい、膿んできます。
そうなると、根っこの先が腫れてきて炎症を起こします。
その炎症が強い場合は発熱することがあります。
この腐った神経は根尖病巣という膿の袋を作ってしまいます。
この手の感染は早めに治療をされてください。
理由は、
@感染が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと抜歯しなければならなくなること、
Bばい菌が血管に入ると血液の流れと共に菌が全身にまわってしまうからです。
歯根の先の部分にたまってる膿を出したり、根っこの内部を清掃して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
歯周病になった時は、身体の免疫細胞と歯周病のばい菌が戦ってる訳ですが、歯周病が重症になってしまうと、その戦いが激しさを増し、熱が出ることがあります。
治療法としては、最初に患者さんに歯科衛生士が歯磨き指導を行って、患者さんが上手になれば、歯石をとります(スケーリング)。
その後、歯茎の中の歯石もていねいに取ります(ルートプレーニング)。
そうすると中くらいまでの歯周病なら治ってきますが、治らない場合は歯茎の手術(フラップ手術)を行って治していきます。
また、親知らずの炎症がきつい時も同じような事が起こります。
治療法としては、まずは抗生物質を飲んでもらい、ばい菌の数を減らし、腫れなどの歯周組織の炎症が収まるのを待ちます。
この段階で、一旦炎症が収まることが多いです。
そして、一旦収まった炎症が再発しない場合もあります。
再発しなければ治療はこれで終わりになります。
ただ、再発を繰り返す場合や、再発の頻度が少なくても炎症の程度がきつい場合や、親知らずが手前の歯を押してしまって歯並びにも影響が出る場合などには、親知らずを抜いたほうが良い場合もあります。
上の奥歯のすぐ上には、上顎洞(じょうがくどう)と言って、頭蓋骨の中に穴が開いた空間があります。
虫歯がひどいことによって、歯の神経が死んで腐って炎症が起こってしまうと、その炎症が上顎洞まで拡がることがあります。
そうなると、熱が出ることがあるんです。
その他に、鼻が詰まったり、頭痛がする時もあります。
上顎洞炎には種類があって、歯が原因で起こるものを歯性上顎洞炎と言います。上顎洞炎の中でも比較的多い炎症です。この場合は、「歯性」というくらいですから歯に原因があります。
なので、歯の治療をするわけです。原因は歯の神経が死んで腐ってしまい、その炎症が上顎洞まで波及してるわけですから、その治療をします。
この手の感染は早めに治療をされてください。
理由は、
@感染が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと歯を抜かないといけなくなること、
Bばい菌が血管を通じて全身にまわってしまうからです。
歯の根っこの先にたまってる膿を出したり、根っこの内部を清掃して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
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