抜歯後、なかなか血が止まらなかったら心配ですし、口の中に血が流れて来て気持ちが悪いものです。
パニックになる方もおられます。
抜歯後に血が止まりにくい場合は、以下のような原因が考えられます。
⇒抜歯後は、抜歯した部分に丸めたガーゼを当てて15〜20分ほど噛んで圧迫することによって出血が止まります。血管を圧迫するためにガーゼを噛むわけですが、そのガーゼの位置がずれてたり、大きさが小さ過ぎたり大き過ぎたりすると、ちゃんと止血することができず、いつまで経っても血が止まらないということになります。
ガーゼを適切な大きさにしっかり折って、確実に傷口に挿入し、しっかり噛んで血管を圧迫してください。
そうすると、殆んどの場合血が止まります。
《 出典 》口腔外科 (大阪歯科大学附属病院)
⇒抜歯の傷口は、最初は血餅(けっぺい)と言って、血のかたまりが覆うことによって血が止まります。
血餅は傷が出来た時のかさぶたと同じで、傷口が治癒する間、歯茎を守ってくれます。血餅が頻繁にうがいをしすぎることによって、固まってもすぐに剥がれて流れてしまうと血が止まりにくくなって、いつまで経っても血がとまりません。
抜糸当日は血が出て気持ちがわるいので何度もうがいをしたくなるかもしれませんが、うがいしすぎないように注意しましょう。うがいを控えて、しっかりガーゼを噛むと血は止まってきます。
⇒長風呂やお酒は血の流れを良くします。
せっかく止まりかけた血が、長風呂やお酒で血流が良くなって再びじわじわと出てくることがあります。
その場合は、椅子に座った状態でしばらくの間しっかりガーゼを噛んで下さい。
横になる姿勢をとると、お口の周りの血圧が高くなりますので、出血しやすくなります。必ず座った状態でいてください。
スポーツなども血行を良くして出血に繋がりますので、寝ている必要はないものの、出来るだけ安静にしていてください。
⇒この場合はなるべく歯科医院に行って診てもらって下さい。
ご自宅でできる対処法は、「ガーゼをしっかり噛んで、椅子に座った状態でいること」です。ガーゼが血であふれたら、再び新しいガーゼに交換してください。
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