抜歯当日はお酒は飲まないで下さい。
理由は、お酒を飲んだり、お風呂に入ったりすると、血のめぐりが良くなり、腫れがひどくなったり、お顔の皮膚の色が紫になったりして、傷口の治りに大きく影響します。
さらには、痛みが増したり、出血が止まりにくくなったりもします。
そして、抜歯後に飲む抗生物質の効きが良くなりすぎて、薬による副作用も出る可能性があります。抜歯は歯茎に大きなけがをした状態ですので、抜歯から数日間は注意点を守って過ごしましょう。
健康な歯は顎の骨にしっかりと埋まっており、手で力を入れた位では簡単に動きませんし、ましてや抜けることはありません。歯科で行う抜歯の処置は、抜歯鉗子と呼ばれるペンチのような道具で、歯を強引に引き抜きます。
無理に引き抜くわけですから、歯の埋まり方や歯の根の形によってはかなりの出血を伴います。そのため抜歯後は出来るだけ出血を長引かせないように傷口を刺激しないことが大切です。
抜歯後は、この血液をいかに正常に患部へと供給させ、血餅で蓋をした状態で治癒させるかがポイントとなります。
次に挙げる3つの習慣は、抜歯窩(抜歯によってできた傷口)への血流を不安定にさせます。血液が滞ると傷を覆って治癒させる血餅(かさぶたのようなもの)が出来ませんし、血液が過剰供給されると、出血を招いたり、出血を止まりにくくさせたりして、傷の治りを遅らせることがあります。
1.飲酒(アルコール)・・抜歯後は禁酒をお願いしています。アルコールが体内に入ると血管が拡張して出血をしやすくなります。出血が長引くと傷の治りが悪くなりますし、細菌に感染する恐れもあります。最低でも抜歯後2〜3日は禁酒しましょう。
2.喫煙(タバコ)・・抜歯後は喫煙を止めてください。タバコに含まれる有害物質(ニコチンなど)が毛細血管を収縮させて傷の治りが悪くなります。
3.運動・入浴・・激しい運動は2〜3日は控えましょう。入浴はシャワー程度にして湯船に長くつかるのは止めましょう。運動も入浴も血流が増してしまうため、出血しやすくなり、傷の治りが遅くなることがあります。
《 出典 》抜歯後の注意事項は?(京都府歯科医師会)
できたら、抜歯後2〜3日はお酒は控えて下さい。
抜歯後2〜3日で、飲んでも甘んじてOKな条件は、
1: 痛みがあまりない。
2: 抜歯がスムーズに終わって身体にあまり負担がなかった場合。
3: 腫れが全くない場合。
4: 抗生物質と同時に飲まない場合。
5: 少量に限る。
などです。
ただ、少なくとも抜歯後2日は飲まないでくださいね。
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